岸野side

1/1
前へ
/17ページ
次へ

岸野side

「佐橋たちは頼んだのか?俺も頼むかな」 川瀬が佐橋の隣の席につき、 コップの水を一口飲んだ。 「俺たちはセットと単体で酒を頼んだ」 「了解。じゃあ‥‥俺はセットBと、 モスコミュールにするよ」 そう言った川瀬と目が合い、ドキドキした。 「し、仕事、今日は忙しかった?」 「明日、出張する先輩に引き継ぎしてた。 残業になるとは思わなかったね」 「そうかあ」 僕を見つめ、柔らかく微笑む川瀬から 目が離せなかった。 佐橋が店員を呼び、 川瀬の分のオーダーを頼んだ後。 佐橋が笑いながら言葉を紡ぎ出した。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加