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岸野side
「「あのさ」」
朝の廊下。
歩いてきた佐橋に声をかけたら、
佐橋と言葉が重なった。
「何だよ、岸野」
「佐橋こそ」
「ちょっと話したくて」
「うん、僕も」
「マジか」
「佐橋、話って何」
「あ、うん。できれば飯食いながらとか」
「いいよ、今夜空いてるし」
「じゃあ、定時後にビルの入口で」
佐橋はそう言うと、
廊下に置かれた鉢植えに2回もぶつかり、
フロアに消えた。
緊張でもしてたのかな。
まあとりあえず今夜は佐橋を問い詰めよう。
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