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「それじゃあ、佐伯は俺が呼んだら入ってこいよ」
「はーい」
確か王道転校生って、読んだ本では大声で挨拶&隣の席の人にすごくフレンドリー...
俺陽キャじゃないんだけどな...←
「佐伯ー入ってこーい」
仕方がない...腹を括るしかないか!
ガラッ
「おはよう!!」
「えー、人一倍元気のある佐伯コウだ。皆仲良くしてやってくれよ。」
うわぁ...皆面倒くさそうな顔してる
「佐伯コウだ!今日からみんな、友達だな!」
・・・。
この空気もテンションもきついぜ...不良っぽいやつなんか俺のこと睨みまくりだぞ。
「じゃあ佐伯の席は、、葛西の隣で」
「「「!!?」」」
ん?なんでこんな驚いてるんだ?
「なんで葛西君の隣があの毬藻なんだよ...!(ボソッ」
あーなるほど...笑
クラスの人気者ってやつか。
俺終わったな((
とりあえず、言われた通り葛西君の隣の席に着く
横目でチラッと見る。
整っている男も多い中でも埋もれぬルックス、かつ優しそうな表情...
...はっ!コイツ、もしかして...
「佐伯君、今日から隣の席よろしくね」
にこっ
うっ、、やっぱり王道に出てくる王子様系男子だ...!
「あ、ああ!よろしくな!葛西って下の名前何ていうんだ?」
「「「葛西君を呼び捨てに!?」」」
「俺は葛西 佑樹っていうよ」
「そうなのか!よろしくな佑樹!」
「「「しかも名前呼び!!?」」」
周りうるせえな。俺も初対面で名前の呼び捨てはどうかと思うが、、まあこれも務めだと思えばのこと!
「...君、結構面白い子なんだね。これからよろしく。」
「おう!あ、俺のことはコウって呼べな!」
「分かった。コウって呼ぶね」
俺たちの会話によりざわざわしていた教室は木更津先生によって静まり、やがてSHMが終わった。
一時間目は...数学か
俺受けないとダメか?
まあ受けるけどさぁ...!
「コウ」
「ぅえっ?!」
なんだ葛西君か、びっくりした、考え事はよくないな...。
「ど、どうしたんだ?」
「ふふっ、ごめんね驚かせて。今日一緒に食堂行かない?」
「食堂...?」
確かここの食堂、一食の値段が余裕で1000円超えるらしい...
金持ち校だからってのもあるかもだけど、皆よく3年間も払えるよな...
しかも全寮制だから3食分を毎日だし...金持ち怖えぇ((
「えっと、どうかな...?」
「あ、ああ!もちろんだ!誘ってくれてありがとな!!」
断るのも悪いしな。今日ぐらいは瀬里様とは別で食べるか
「ありがと!...それと、コウに紹介したい2人が居るんだけど」
「ん?誰だ?」
この展開、もしかして、、、
「滝 狼雅だ。本当は話しかけたくもないが佑樹が紹介したいって言うからな...」
「河井 朱里です。よろしく...」
予想してましたよ!!一匹狼と可愛い系男子、そして王子系のトリオ!!
本当に王道なんだな...
ここでどう仲良くなっていくか...
「俺は佐伯コウだ!よろしくな!狼雅!朱里!」
「「「今度は滝君と河井君まで!!?」」」
「「ああ(うん)」」
これは時間掛けないとなぁ、特に河井君なんかは...
今日食堂に共に行くメンバーは俺含めおそらくこの4人だろう。
それまでに滝君をなんとか落とさないと!(likeてきな意味で)
多分あるであろう、食堂イベントまでに労力を費やすのは惜しいがこれも瀬里様のため...!!
そうと決まれば...!
狼雅落としちゃうぞ☆作戦だ!!
なんかダサいなこの名前...
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※波亜弦蛇津学園は3学年とも全寮制で二人部屋です。
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