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厄夢
カムキルラは夢を見ていた。
「パパ、俺!パパのこと大好き」
ちっちゃい頃の話だったか?懐かしくて反吐が出る。
「ママ、俺!ママのこと大好き!」
ここまでは順調だった、この瞬間までは、この間までは、
カムキルラはスヤスヤ眠っている。
父親がこう言う、
「そろそろ、言わないと行けない歳じゃないか?」
「そうねぇ、でも、凄く、酷じゃないかしら」
「これは、僕と君の罪と罰だから、言わないと行けない…分かるだろ、君も」
「えぇ、ホント、悲しいけれど」
ここまででヲわれば良かった。
ここからがもっとヲワリだった
その日の夜、
パパは殺され
ママは壊された。
これは比喩でも、暗喩でもない、
文字通りだ、
パパもママもいなくなりそして、残酷で酷で仕方がない事実を知った
「俺は…」
「ヲれは、そうか、そうか、そうかそうかそういうことか、あぁ、ほんとに、なんでこんなに、なんでこんなこんな、
ヲもしろいこと、隠してたんだよ。クソが
俺は、カムキルラなんかじゃねえ、
花夢衣 斬羅(かむい きるら)だ」
自分が
カラクリと、人間のハーフだと言うことに、
分かり、解り
壊れてしまった。
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