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耀くんの指からちゅって唇を離したら、耀くんが「おいで」って僕を膝の上に乗せた。耀くんを跨いで向かい合う形。僕を見上げる耀くんの首に腕を回しながら唇を重ねた。チョコレート味の甘いキス。
耀くんが僕をぎゅうっと抱きしめてくれる。その大きな手が、パーカーの中に入ってきた。背中を優しく優しく撫でられて、ゆっくりとパーカーを脱がされていく。
「毎回のことだけど、プレゼントの包装を解いていく気分なんだよね。冬は特に大事に包んである感じ」
ふふって笑いながらそう言って、耀くんが僕の首元にキスをした。ちょっと痛いキス。冬は服で隠れるから、耀くんはあちこちに痕を付けてくれる。
僕も耀くんの制服に手をかけた。ブレザーを脱がして、セーターとシャツの間に手を入れる。
あったかい
でも知ってる
この下はもっとあったかい
「碧、寒くない?」
耀くんの手がカットソーの中に入って素肌を撫でる。手のひらが熱くて気持ちいい。
「…ちょっとだけ…。だから耀くん…」
ドキドキと胸が高鳴って、視界が段々潤んでくる。
「はやく…あっためて…」
「…やば…っ」
ぐいっと抱き上げられてベッドに押し倒された。僕の上に跨って、急いた様子で耀くんがセーターを脱ぎ捨ててネクタイを緩める。
カッコい…
そのネクタイに下から手をかけて解いて、くいっと引っ張ってキスをねだった。
身体の奥からどんどん熱が湧いてくる。
僕は覚束ない手で耀くんのシャツのボタンを外して、耀くんは僕のカットソーをたくし上げていく。
「…あっ」
「寒いからもう勃ってる」
親指で乳首をくにくにと撫でられて一気に体温が上がった。
最初はくすぐったかったところ。今はもう触られる前からじんじんしてる。
「あ…よう…くん、ボタンできな…」
「ん? うん、いいよ大丈夫。可愛いね、碧」
「あ…っ」
ちゅって吸われるのも、熱い舌で包まれるように舐められるのも気持ちいい。
カットソーを脱がされて、耀くんも脱いでて、肌をぴったりとくっつけて抱きしめ合う。耀くんの手が、背中を、胸を、お腹を撫でて、僕のズボンのボタンを外した。僕も震える手で耀くんのベルトを外す。
「…碧、好きだよ」
キスの合間に耀くんが囁いてくれる。声が甘くて身体がぐにゃぐにゃになってしまうから、するりと服を脱がされて脚を開いてしまう。
「…ようくんも…はやくぬいで…」
見たい 僕で興奮してるところ
手を伸ばして耀くんのスラックスを下に引っ張った。
耀くんがクスッと笑って唇を舐めた。
これは、僕しか知らない耀くんの顔。
壁になって見てみたい、なんてとんでもない。
絶対、誰にも見せたくない、僕だけの耀くん。
「…あ、あ、あ…っ」
ほんの数日前にも抱かれたから、僕の身体は耀くんの指をすんなり迎え入れた。
「ナカ、やらかいね、碧。それにもう溢れてきてる。気持ちい?」
勃ち上がった性器が震えて、滴が流れていくのを感じた。
耀くんの長い指が僕の内側を優しく撫でてる。
優しくて優しくてもどかしい
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