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「碧、碧、碧…っ」  掠れた声で名前を呼ばれるたび、耳から腰まで快感が走る。  すっごいきもちいい 「…ん…っっ」  身体の奥まで捩じ込むように密着して、ゆるゆると腰を揺らされながら唇を塞がれた。一気に駆け上がりそうだった身体を、無理やり(なだ)めてる感じ。  2回するほどは時間がない  だからまだいきたくない  もっと身体を繋いでいたい  たぶん耀くんもおんなじ気持ち  何度も何度も角度を変えてキスをする。舌で、性器で身体の内側から撫でられてる。 「…あ、あっ」  脚を抱え直されて唇が離れた。 「あ あ…やっ、いい…っ」  ゆっくり抜き差しされて背筋がぎゅんぎゅんする。  上体を起こした格好の耀くんに手を伸ばしたら、耀くんは僕の右手を取ってキスをした。 「指輪してる碧を抱くの、久しぶりだな。そういえば」  いつもは放課後、家に帰らずにそのまま耀くん家に来てるから。  僕の手を取ってる耀くんの薬指にも、おんなじ指輪が光ってる。  耀くんは僕の 「…っく、あ、おい…っ、ちょ…っ、やばっ」  またガバッと耀くんが覆い被さってくる。両手を恋人繋ぎでベッドに縫い付けられて、眉間に皺を寄せた耀くんに覗き込まれた。  荒い息を吐きながらぺろりと唇を舐めた耀くんが、くらくらするぐらい格好いい。 「今度しような、ナシで」  にって笑った顔、ちょっといたずらっ子みたいなのにすっごいセクシーだ。 「うん…、ようくん…っ」 「ははっ、かーわい。サイコー、碧」 「…ん、あ あ あ…っ」  ゆるゆると腰を回される。ナカでぐちゅぐちゅとローションが水音を立てた。  次は耀くんので濡らされたい  耀くんの揺さぶりが、少しずつ強くなってくる。 「…あっ、よ…くん…っ、ぎゅ…ってしたい…っ」 「ん? いいよ」  広い背中には汗が浮いてて、荒れた吐息が肌を熱くする。  ドキドキドキドキ鳴ってる心臓の音、耀くんにも聞こえてるんじゃないかとさえ思う。 「あ、いい…っ、あ、ん…っ」 「気持ちい? 碧」  うん、うんて頷いて、耀くんに合わせて腰を揺らす。耀くんにはどんな姿を見られてもいい。 「かわいー…、碧。俺の碧はほんと可愛い」  俺の碧 「あ、あ、ようくんっ、もっと…っ」 「ん…っ」 「やぁ…っ」  一度抜けそうなほど腰を引かれてから、奥までドンと突かれた。目の前がチカチカとスパークして、夏の花火を思い出す。  もう声も出せない。  息をするのも難しい。  がむしゃらに縋り付く広い背中が汗で滑る。  きもちい…っ  奥の奥まで耀くんを感じながら快感の波に乗っていく。  耀くんに手を引かれて、その(いただき)に駆け昇った。  
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