小雪

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 次の日の朝、妙が父親を仕事に送り出した後だった。  小雪はどてらを着たまま、縁側に立って雪を眺め、目を見張った。  そんなに積もった雪を、小雪は初めて見たのだ。  小雪はケラケラと笑った。  何故なら小雪が立つ縁側と、ほとんど同じ高さまで、新雪の雪が積もっていたのである。  妙は一人でテレビのニュースを見ていて、雪の重みで倒壊した家があったことや、道路があちこちで渋滞したまま通行止めになり、立ち往生している車の様子などを、映していた。  小雪はもう我慢が出来なかった。  庭に降り積もったふかふかの雪に、どてらを着たまま、ダイブしたのである。  小雪はひっくり返って、またケラケラと笑った。
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