1日目-3.みそマヨネーズと不幸体質

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1日目-3.みそマヨネーズと不幸体質

「出張!『エクレールがやってくれーる』~!」  何台ものカメラの前。  かわいい居住スペースを背後に、有輝くんが元気いっぱい叫んで拍手する。  わたしはそれを、彼の脇から見ている。  すごい。  圧倒的な存在感。  なんていうか、監督さんが「ようい、アクション」って叫んだとたん、有輝くんをとりまくオーラが変わったみたい。 「今回僕、美谷島にきた視聴者さんからの依頼は――『動物と触れあう有輝くんを見てキュンキュンしたい』ということで、都内のリリコイ動物園にやってまいりました!」  テレビで見てるときはただただかっこいいなーって見惚れていたけど、間近で見るとすごい気迫とテンションだ。見ているだけでちょっと気圧されてしまう。  その彼は今いえーいと変顔つきのピースをしている。 「今回僕と一緒に6日間を過ごしてくれるお友達は――紹介します。雪うさぎのゆっきゅんでーす!」  有輝くんがそう言うとともに、うわっ。地震?  ぐらりと視界が揺れる。  ううん。――違う。  わたしの乗っている台をスタッフさんがころころと押して、カメラの前にそっと押し出したんだ。
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