1日目-3.みそマヨネーズと不幸体質

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「気にすることないんだぜ。オレもテレビでたてのころはそうだった」  ……有輝くんも?  ほんとかな?  ぴくりと顔を彼のほうに向けたとき、一瞬見せた真剣な表情は消え失せていた。美谷島くんはもう、いたずらを思いついたようなやんちゃな顔になっていて、 「ようし。お近づきのしるしに、とっておきの秘密を明かしてしんぜよう」  え? なになに?  秘密?  彼の口からその言葉をきくだけで、なんだかどきどきする……。  わっ。  美谷島くんの真剣な顔が、近づいてくる。  息がかかるくらい、近い。  近いよ! 美谷島くん。 「……オレさ、テレビじゃ神に愛された男とか言ってるけど」  こくん、と、自分がつばを呑む音がきこえる。 「じつは超絶不幸体質なんだ」  ……。  あの。  それ、テレビ見てる人はだいたい知ってるよ?  だって、バラエティーの中の美谷島くんは、『エクレール』のメンバーからのドッキリにだまされて落とし穴にはまったり、ゲームで負けて罰ゲームでゲテモノ食べさせられたり、そんなことしょっちゅうだもん。  隠せずに表に出てしまったあきれ顔をまた、ちょこんとつつかれる。 「なんだよその顔。バカにしてるな。ゆっきゅん」
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