1日目-3.みそマヨネーズと不幸体質

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 え。あ。  うん。……ちょっとだけ。 「でもな、これってすげーんだぜ。裏返せば、不幸に負けない強いやつってことだしな!」  ぐっと親指をつきたてる美谷島くん。  す、すごいポジティブ思考。  うらやましいくらいだよ。  ある意味感動、とか思っていると、いきなり彼の笑顔の種類が変わる。  じん、と心を動かす、優しげなものになって。 「……だから、ゆっきゅんはぜってー守るから」  どきっ。 「安心して、今はリラックス、な?」  背中を撫でられる感触と。  おなかがいっぱいにふくれているのがあわさって。  ふぇ。  なんか心地いいな。 「ふわぁぁぁぁ」  いけない。まぶたが重くなってきた。 「そうそ。いい感じだぜ、ゆっきゅん」  ささやくような彼の声はまるで優しい子守歌。 「ゆっきゅん」  有輝くん……。 「おいゆっきゅん?」  ……。  彼の声がどんどん遠くなっていく。 「ちょ。まじか。それはリラックスしすぎ……!」
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