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1日目-4.きみは天使
気がついたら、わたしは原っぱの真ん中で身体をくの字にして横になっていた。
お日様がぽかぽか、空の真上で照っている。
立ち上がってうーんと伸びをすると、青いジャンパースカートに、草がたくさんくっついてるのに気づく。
なんだかふしぎな夢を見た気がする。
うさぎになって、憧れの美谷島有輝くんに声をかけられて、なでなでされて。
ため息と微笑のまんなかくらいの息が口から漏れた。
へんな夢。でも、幸せな夢だったな。
立ち上がって、帰らなくちゃと周りを見渡したとき、ようやく違和感は襲ってきた。
ここ、夢の中と同じ、リリコイ動物園の原っぱ。
数メートル先にはちゃんとあのラブリーな家もある。
これって……?
首をかしげていると、そのラブリーな家から、誰かが出てきて。
遠目にもそれが誰かすぐに認識できた。
「わぁぁっ」
認識すると同時に、頭がパニックになる。
ウルフスタイルの髪に、くっきりした顔立ち。あれって、有輝くん。
だとしたらここはまだ夢の中?
でも夢からは今醒めたばかりで。
あれぇぇぇ。
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