危険、区域

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やっぱり… 赤レンジャーじゃないけど… 私の目の前には大きな背中とキラキラ光る金髪。 それは、正しく私のヒーロー。 「……先輩」 嬉しくて呟いた私。 でも、私だけじゃなかった。 「れ、澪っ!?」 私と話してた時よりもⅠオクターブ高い声。 でも、次の瞬間。 冷たくて、低い声が響いた。 「………下がれ」 「……えっ?」 今の私には、先輩の背中しか見れなかった。 でも、私と言い争って居た人の顔が見る見るうちに真っ青になっていた。 何が起きたか分からない、私。 「………聞こえなかったのか?」 もう一度口を開く先輩。 その言葉が終わると同時に、周りに居た人がまるで逃げるように消えていった。
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