危険、区域

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急に静かになった売店。 今まで騒がしかったのがまるで嘘のようだった。 「…」 何か言わなきゃ駄目なのに言葉が出てこない。 「…」 無言で上から私を見下ろす先輩。 そんな先輩の視線に耐えられず俯く私。 なんだか、丸裸にされてるみたい。 「…お前、何してんの?」 先輩の言葉で顔を上げる私。 「あ、あのですね…先輩が言ってた焼きそばパンを買いに」 「…俺、言ってねぇし」 …えっ???? だってあの時… うぅ~んっと悩みだす私。 無い頭をフルに絞った。
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