222人が本棚に入れています
本棚に追加
/331ページ
翌日の早朝、タクシーに乗った俺は、貴島組の近くで降り、佐山に連絡を入れ、裏門からバイクを出す様に命じた。
今日の服はブランド物の上下のジャージ。
色は黒。
髪は後ろに流し、サングラスはかけてねぇ。
それでも俺だと気づく佐山。
顔は親父に似ているから仕方ねぇ。
「若、大和にも頼みましたが、彫り師か行方不明になっています」
「大丈夫だ。大和に任せておけば」
その会話の後、鍵を受け取り、その場を後にする。
普段からスーツ姿の俺だが、今日はブランド物の上下のジャージ姿。
街に居る配下の奴等には分からねぇだろう。
俺だと言う事が。
それでも、防犯カメラを避ける様に走らせて、ガレージの中に停めた。
最初のコメントを投稿しよう!