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翌日の早朝、タクシーに乗った俺は、貴島組の近くで降り、佐山に連絡を入れ、裏門からバイクを出す様に命じた。 今日の服はブランド物の上下のジャージ。 色は黒。 髪は後ろに流し、サングラスはかけてねぇ。 それでも俺だと気づく佐山。 顔は親父に似ているから仕方ねぇ。 「若、大和にも頼みましたが、彫り師か行方不明になっています」 「大丈夫だ。大和に任せておけば」 その会話の後、鍵を受け取り、その場を後にする。 普段からスーツ姿の俺だが、今日はブランド物の上下のジャージ姿。 街に居る配下の奴等には分からねぇだろう。 俺だと言う事が。 それでも、防犯カメラを避ける様に走らせて、ガレージの中に停めた。
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