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俺は爺さんの斜め後ろに正座する。
『話しを聞かせてくれ』と言ったのは、親っさん。
「ふむ。ワシは玲ちゃんの背中に刺青を入れ終えてすぐに、4階から秘密に借りていた部屋に移動したんじゃ。
その理由は、玲ちゃんがワシの所に来る時に、同じカツラをつけ、同じ服装で来ていたからじゃ。
あの子は、敏感な子じゃ。
今まで、同じカツラをつけ、同じ服装で来た事など、1度もなかった。
だから刺青が完成した時に、ワシは4階の部屋の鍵をかけずに、そのまま秘密にしていた部屋に移動したんじゃ」
爺さんの話しを聞いて、俺はある事に気づいた。
それを爺さんに問い掛ける。
「もしかして、玲ちゃんを助けたのは、あなたですか?」
俺の問い掛けに『そうじゃ』と答えた爺さん。
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