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「ずっと調べてきて、俺はおかしいと思う事があるんだけど」 涼にしては珍しいと思い『何を?』と問い掛けた。 「玲ちゃんは、アヤナミの人間達は他人を操る事が出来る。お金を渡したり、覚せい剤を渡したり、色んな手段で他人を操る。 なんて事を言ってたろ?」 その言葉を聞いて頷く俺と拓海。 「煌弥が調べたアヤナミの奴等には、覚せい剤を買う金とか、人に渡す金とかねぇじゃん。家庭を持つ平社員だよな。子供も居るみたいだし、一戸建ての家に住んでいる奴も居る。生活費だけではなく、養育費に住宅ローンがある奴が自由になる金を持ってんの?」 涼の言葉を聞いて『確かに』と俺と拓海は答えた。
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