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そのあたしの顔を覗き込んで、ヌボー君が言った。
「……大丈夫?」
その声は、あたしの大好きなアニメのイケメンキャラクターそっくりだった。
そして、あたしの顔を覗き込んだ時、ヌボー君の顔も見えた。
髪に隠れていた瞳は、くっきりとした二重で凛として、美しかった。
ヌ、ヌボー君……イケメンで、イケボ……!
そして運動神経抜群で、優しい……。
あたしは、もしかして、サッカー部の坂口君より、当たりをひいてもらったのではないか……。
あたしは、ヌボー君の腕の中で、ドキドキした。
そんなあたしを、ヌボー君はお姫様を抱いた後のように、そっと下ろした。
あたしは、もしかして、王子様に、出会ってしまったんじゃないだろうか……。
告白されても、してもいないのに。
お姫様は、そう思った。
「お姫様を抱くように」おわり🌸
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