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「じゃあ、男子、前に出て来て、好きな線を選べよ」
そう花田君に言われて、男子が、ぞろぞろと、前に出て来た。
「マジか……」
男子たちは、緊張した面持ちだったが、確かに嬉しそうだった。
クラスの女子たちも、悲鳴のような文句を言っていた。
クラスの女子の中で、一番気の強い貴島さんが声を上げた。
「なんで、男子が選ぶわけ? なんか、あたしたちが適当にあてがわれるみたい!」
「あみだだから、運命だよ。クラス中が運命のカップルで溢れるんだ」
花田君は、自分のアイディアに、ご満悦だった。
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