お姫様を抱くように

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5f1c3491-7425-4df1-b9a2-05ff21c6bb52 彼は、「ヌボー君」と呼ばれていた。 「でくのぼう」の「のぼう」から付けられた、あだ名だった。 クラス一背が高いのに、その存在感がまるでなく、いつも「ヌボー」と立っているだけだったからだ。 髪もぼさぼさで長くて、顔も見えない。 そのヌボー君と、何と、あたしは、付き合うことになってしまった! 告白もしてないし、されてもいない……。 つまり、好きとか全然関係なしに。
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