208人が本棚に入れています
本棚に追加
「全部脱げ」
その命令に一瞬だけ躊躇い、佐木はすぐに言われた通りに着ていた服を脱いだ。明るい部屋で一人だけすべてを晒している状況に、心許ない気分になる。貴島は不安げな表情を浮かべた佐木の頬を掴んで乱暴に上を向かせると、噛み付くようにキスをした。
「……っ、んぅ、ふ」
口内へと侵入した貴島が、佐木の舌を搦め取る。快楽の根を直に掘り起こすような激しさに、佐木の体から力が抜ける。貴島はもう片方の手で佐木の腰を掴んでそれを支えた。
「っく、ん、……っ」
混ざり合った二人の唾液を飲み下す度に、下腹に熱が籠もっていく。目を潤ませながら喘ぐ佐木を、貴島は背後のベッドへと引き倒した。
「もう濡らしてんのか?」
既に形を変え、先走りを滲ませている分身を指で弾かれ、佐木の全身が羞恥で一気に染まった。
「ほら、ここも感じんだろ? 弄ってやれよ」
貴島は佐木の手を取ると、硬くしこった胸の飾りに触れさせた。
「……っ」
怯えたような視線で貴島を見上げるが、貴島の瞳が抗うことを許さない。突き刺さるような貴島の視線を感じながら、佐木は自らの突起を摘まみ刺激し始めた。
最初のコメントを投稿しよう!