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「ぅ、……っ、ん」
貴島はそんな佐木を見下ろしながら、上着を脱いで床に投げ捨てる。言い渡された通りの行為を繰り返す佐木の口からは、吐息が漏れ聞こえた。
「んっ、ぁ、っ」
貴島は天を向いた佐木の分身を手のひらに包むと、ゆるゆると撫で、先端を指で擦った。
「手ぇ止まってんぞ」
佐木の腰がひくりと揺れて、貴島が与える快楽を追おうとする。すると貴島は手を止めて指摘した。
「ぅ、……っ」
貴島の言葉に、佐木がおずおずと自慰を再開すると、貴島も再び焦らすような手つきで佐木の屹立を刺激した。やがて貴島の手の中から淫靡な水音が聞こえ始めると、貴島は佐木の体を俯せにさせた。
「腰上げろ」
佐木は命じられ通りに貴島に向かって腰を掲げる。
「顔上げてろよ」
貴島はそう言い置くと、閉ざされた佐木の入口を指で広げ、舌を這わせる。
「っ! あ!」
与えられた衝撃と視界に映った光景に、佐木は反射的に顔をシーツに埋めた。
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