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「……っ、ぁ、……く」
柔らかな皮膚を吸われ、噛まれる。貴島の髪が肌に触れるだけで、佐木はびくびくと体を震わせた。衣類を剥いでいく貴島の指に、佐木の胸には不安が膨れ上がる。
「……大地さん、あの……」
肩を押すと、貴島は顔を上げた。
「んだよ?」
「本当に、いいんですか……?」
「何が?」
「……俺、男ですよ?」
心配そうに問い掛けると、貴島の動きが一瞬停止した。
「……お前な、んな事わかってるに決まってんだろ」
貴島は苛立ったように、佐木の鎖骨に噛み付いた。
「……っ」
「こんなぺったんこな女いるか」
貴島は器用な手つきでシャツのボタンを全て外し、布地を左右に広げると、白い肌を撫で、突起に舌を這わせた。
「……ぁ、……ゃ」
佐木の反応にニヤリと口角を上げ、貴島は更に突起を舌で弄り、吸い上げた。
「ひっ、……ぅ、あ」
唇での愛撫をやめないままで、貴島は更にその下へと手を滑らす。
「大地さん、あの、本当にわかってますか……?」
貴島の指がベルトに掛かり、ズボンを脱がされそうな気配に、佐木は慌てて再度問い掛けた。
「しつけえな」
もう黙れと言うように、貴島は赤く尖った場所に歯を立てた。
「ひぁ、ゃ、っく」
佐木の意識が与えられた刺激に逸れている間に、貴島は手早くズボンの前を寛げる。
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