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「やっぱり、親だもの。子供に心配かけたくなかったのよ。
でも、結局、心配させちゃったけど・・・」
苦笑いのお袋に『ちゃんと言え』と言った俺に『いい人で良かったわね』って。
「独り身の息子が近くに居ないし凄く心配だったのよ。
やっとこっちに戻ってくれて安心した上に、お見合いしたって訊いて安心したの。
ねぇ、本当に挙げないの?」
「あぁ、桜、2度目だからって。ダチにも言ってねぇんじゃないか・・・離婚の事。
だから、あいつの気持ちは尊重してやりたいんだ。
前の結婚で最後、いろいろとあったみたいだしな」
「そう、なら、葵が幸せにしてあげないとね」
「わかってるよ・・・お袋」
手術の終わるまで待ち続けた。
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