親父の手術

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「斗輝、一度、家に連れて帰って頂戴。 花ちゃん、入院になったから・・・。 萌佳ちゃんは、望と病室に行ってて」 「わかった」 お母さんと斗輝さんは、帰って行き3人が診察室の前にいる。 「桜、戻らなくてもいいのか。 今度は幸せになれよ」 「う、うん。花ちゃん悪いの・・・入院って」 「若いからな。早く治療をした方がいいらしい」 「そう・・・。望は幸せ?」 「あぁ。ずっと傍にいたからな」 だよね。近くて遠い存在の私より。 『お大事に』と言って、手術室に向かった。 なんだろう・・・。この気持ち。溢れる涙が止まらなかった。
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