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嫌のことが散々あったけど、病気だと知れば悲しい。
「治って欲しいって思うの。
娘が凄く懐いてて、悲しむ顔は見たくないから・・・」
「そうね。離れてても笑顔でいてくれたらって思うのも母親よ。」
お母さんは葵の時もそうだったと言う。
「主人が入院中もね、いろいろな世代の女性も、特有の病気で入院されてるわ。
今は2人に1人の割合で癌になる人が多いって・・・。
だから、私も主人の時もそんなに動揺はしなかったの。
ただ、1分1秒でも長く生きてくれたらって・・・。
仕事ばかりのあの人とやっと向き合えてる気分でね」
お母さんはしみじみと語った。
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