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ひとよ茸 エミール・ガレ
アール・ヌーボーのガラス工芸家エミール・ガレの作品である。
日本にもガレの「ひとよ茸」はいくつかある。アール・ヌーボーは自然に作品の題材をとり、曲線を多用した作品を作る芸術運動である。19世紀末から20世紀初頭にかけて、フランス・ベルギーで発展した。
アール・ヌーボーのもう一人のガラス工芸の代表、ルネ・ラリックの作品もみなさまご存知ではないだろうか。「蜻蛉の精」が有名である。
画家ではアルフォンソ・ミュシャやグスタフ・クリムトなどがアール・ヌーボーの作家としてあげられる。
解説によると、この「ひとよ茸」と言うのは傘が開いてから一晩で朽ちて、黒い液体になってしまう。英語ではこの「ひとよ茸」を「ブラックインク」と言うそうだ。
台座のところは紅葉樹の落ち葉がデザインされており、落ち葉を栄養にして成長し、また一夜にして朽ちて自然にかえっていくことをイメージしている。
俺が週末過ごす用の別荘を買ったら、この「ひとよ茸」のランプも購入して、長々し夜をアート・ペッパーのサックスを聴きながら、過ごすだろう。
しかしながら俺は下品に生まれついているので、ナニを想像せずにはいられない。週末用の別荘なんぞは夢幻の如くなり。
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