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グルジアの画家ニコ・ピロスマニの作品である。
素朴派、自然派と呼ばれている。画業をしていたのは19世紀後半から20世紀初頭にかけて。アカデミックな絵の修行をしていない、独学で絵を描いていた。公式的な記録もあまり残っていない。
生前は恵まれず、町の看板描きや、流しの絵描きとして頼まれ仕事で口を糊していた。その日暮らしで、最後は彼が看板を描いた居酒屋の地下室で、ひっそりと亡くなった。
彼の映画が作られた。ソ連時代のものだと思われる。「放浪の画家・ピロスマニ」である。日本語字幕の予告編と外国語の本編が動画で上がっていた。
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小鹿のいる風景
色彩感覚が今風である。
彼はオイルクロスという黒字のキャンバスに絵を描いていた。そのほうが安かったからである。赤いシャツの漁師の背景が真っ黒なのはそのためである。
僕らの時代はグルジアと習ったのだけれど、今の国名はジョージアというらしい。今は彼は国民的画家として大変有名である。自国の紙幣にもなっているし、彼の名前を冠したワインもある。
彼の絵は人を笑顔にさせる。そんな気がする。
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