百万本のバラ 加藤登紀子

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百万本のバラ 加藤登紀子

「百万本のバラ」俺たちから上の世代には、ご存知の曲である。  加藤登紀子さんが歌ってヒットした日本の歌謡曲だけれど、元々はロシアの歌謡曲である。  この曲は前のページのジョージアの画家ニコ・ピロスマニの恋物語の歌である。  『貧しい絵描きが 女優に恋をした』  とある。その女優がマルガリータだ。 d22322c7-e4dc-4fc9-baac-a19a8117310f この絵がピロスマニが描いた女優マルガリータである。  彼が本当に恋をしたのか、花を送ったのか、そういう出会いそのものが創作なのか、諸説あって確かめようがない。しかし、1969年のルーブル美術館で行われた「ピロスマニ大回顧展」で「女優マルガリータは私だ」という人が現れて、フランスの新聞にのったらしい。  本当にあったと思うほうが、ロマンチックではある。百万本のバラを贈るのは大変なことだ。     絵描きなら、百万本のバラを描いたら良かったのに、とも思う。
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