![c0b37f68-b6a3-4735-b04d-0b6e086fb13c](https://img.estar.jp/public/user_upload/c0b37f68-b6a3-4735-b04d-0b6e086fb13c.jpeg?width=800&format=jpg)
バチカン市国にあるサン・ピエトロ大聖堂にある、ミケランジェロのピエタである。
ピエタは聖母子像の一種であり、磔刑に処されたのちに十字架から降ろされたイエス・キリストと、その亡骸を腕に抱く聖母マリアをモチーフとする宗教画や彫刻などのことである。
当時25歳。新進気鋭だったミケランジェロ。だが無名に近く、他人の作品だと評判が立ち、聖母マリアの飾り帯に銘をきざむ。
![a76e737d-d603-470e-ac58-0f0f0ad4a819](https://img.estar.jp/public/user_upload/a76e737d-d603-470e-ac58-0f0f0ad4a819.jpeg?width=800&format=jpg)
のちにこのことを後悔し、二度と彫刻に自分の銘を彫ることはなかった。
ルネサンス期の安定した三角形の構図だ。しかしイエス・キリストを横にするとどうしても、聖母マリアのサイズ感が難しくなる。なのでマリアの下半身は布で覆われている。
![74559b9b-a8cc-4d8f-af2e-81e219576176](https://img.estar.jp/public/user_upload/74559b9b-a8cc-4d8f-af2e-81e219576176.jpeg?width=800&format=jpg)
イタリア語版のWikiから。
解説文のいずれにも書いてあるけれど、33歳のイエス・キリストの母親にしては聖母マリアが若くて美しすぎると、言われたらしい。
それに対してミケランジェロは「あったりまえやん。処女懐胎して神様を産んだお母さんやで。マリアさんも神様みたいなもんやろ。歳とらへんし、器量よしのままに決まってるやん」と反論したそうだ。
ミケランジェロは84歳から、また別のピエタを彫っている。未完になっているが、このピエタとはだいぶんと違う。興味ある人は調べてみても面白いと思います。
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