雪の友達

　朝起きたら、外は真っ白。
　こんなに積もっているの、初めて見た。

　みんな、小学校までちゃんとたどり着くのかな。

　僕は学校まで歩いていくのが楽しみだけど、パパは会社に行くのを嫌がっていた。
　大人なのにね。

　パラパラ雪が降る中、小学校へ着いた。
　みんな割と早く登校してきていた。

　校庭には雪だるまが沢山並んでいた。
　それでも全然雪は無くなっていなかった。

　なんで雪だるまに手がある奴はいても、足がないのだろう。
　うーん、でも手足が無いから『だるま』なのか。
　手足があったら…『雪人形』？

　そんな事を考えながら僕は小さな雪だるまを作り、手足を付けた。