雪の友達

3/6

20人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
「そいつ、何?」  友達が僕の雪玉を見て言った。  そいつ?  なんと僕が抱えている雪玉の上に、さっき作った雪人形が乗っかっていた。  しかも作った時より若干大きくなっていた。 「あれ?なんでこれがこんなところに?」  雪人形と顔を合わせた瞬間、雪人形はピョンと飛び降り、走って逃げた。 「追いかけろー!!」  友達が雪人形を追いかけて走り出した。 「ちょっと待って!」僕も走り出した。  雪人形は走る度、どんどん早くなっていく。  いや、どんどん大きくなっているのだ。  なぜかまわりの皆も雪人形を追いかけ始め、鬼ごっこのようだった。  チャイムが鳴る頃には、雪人形は先生ぐらいの大きさになっていた。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加