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「そいつ、何?」
友達が僕の雪玉を見て言った。
そいつ?
なんと僕が抱えている雪玉の上に、さっき作った雪人形が乗っかっていた。
しかも作った時より若干大きくなっていた。
「あれ?なんでこれがこんなところに?」
雪人形と顔を合わせた瞬間、雪人形はピョンと飛び降り、走って逃げた。
「追いかけろー!!」
友達が雪人形を追いかけて走り出した。
「ちょっと待って!」僕も走り出した。
雪人形は走る度、どんどん早くなっていく。
いや、どんどん大きくなっているのだ。
なぜかまわりの皆も雪人形を追いかけ始め、鬼ごっこのようだった。
チャイムが鳴る頃には、雪人形は先生ぐらいの大きさになっていた。
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