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「まあまあ、2人とも、少し落ち着いて」
邦恵が優しく宥める。
「そうだよ。一旦冷静になって、落ち着いて話し合おう」
奏太も2人に話を聞こうと声を掛ける。
騒ぎを聞いてやってきた安田が、
「どうしたんですか?」
状況が分からないため、A市案件の人たちに話を聞いた。
「相川さんが綾菜ちゃんの遅刻のことで怒って、揉めてしまって……」
奏太が安田に説明する。
「確かに、僕も平井さんの遅刻に関しては話さないとと思っていました。平井さんはこの仕事が始まって2週間ほどの間に、何回も遅刻をしてきていますよね? 平井さんの家はここからそんなに遠くないですけど、いつも遅刻してくるのは何か理由があるんですか?」
「それは……」
安田が遅刻の理由を聞くが、綾菜は理由を答えることを躊躇っていた。
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