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「それは、なんだよ。理由があるなら言えばいいだろ! どうせ寝坊しただけなんだろ!」
相川が怒り、邦恵や奏太が「まあまあ……」と怒りで熱くなった相川を落ち着かせる。
結局、綾菜は遅刻の理由を話さないまま、これからは遅刻しないよう気をつけると約束し、この話は終わった。
その日の昼休み、勇樹は奏太と会社の近くのカフェでランチをしていた。最近は奏太と会社の前のワンコイン弁当を買って食べたり、たまにカフェのランチを食べに行ったりしている。
「遅刻ばかりの綾菜ちゃんも悪いけど、あんな風にいきなり怒鳴る相川さんもどうかと思うけどね……」
ランチを食べつつ、奏太は今朝の一件について話している。
今日のランチはハンバーグランチだった。ハンバーグは勇樹の好物で、ここのカフェのハンバーグはデミグラスソースと肉汁の香りが鼻を刺激し、肉の味と柔らかな食感に初めて食べたときは感動したほどだった。
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