第4話 さくらの過去

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第4話 さくらの過去

 翌日、株式会社ジャングルジムのA市案件で、綾菜はお父さんの介護のことをみんなに伝えたのだった。 「なんだ、そんな事情があったなら言ってくれればよかったのに〜」 と、邦恵は言った。 「そうだよ、お父さんのこと知ってれば、僕達も協力できたのに……」 奏太も綾菜の話に驚いた様子だった。 「ごめん、お父さんが病気のこと、あまり話さないでほしいって言っててさ。でも昨日確認したら、会社の人達にはご迷惑をかけるかもしれないから、話していいって言ってくれて」
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