第4話 さくらの過去

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 昨日、勇樹と話したあとでお父さんに確認したようだ。綾菜は何故かみんなにタメ口で話していてフレンドリーな接し方なのだが、その雰囲気もあってか、みんなは綾菜のことを娘や妹のような感覚で接していて、今回のことも心配している。 「何か困ったことがあったらいつでもおばさんに相談してね」 邦恵がそう言うと、 「ありがとう。邦恵さんはママみたいだね」 と綾菜が笑う。邦恵、奏太、勇樹も一緒に笑っていた。 そのとき、後ろから気配を感じ、 「……その……事情も知らずに怒鳴ったりして……悪かった」 相川が俯きながら、綾菜に謝っていた。
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