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「私、元々アパレルで働いててファッションが好きだし、アクセサリー作りも趣味だったんだよね。ゴミ拾いをやってるうちに、このゴミでアクセサリー作りできるんじゃないか? って思いついちゃって、最近はゴミ拾いにもはまっちゃってさ」
楽しそうに話す綾菜に、みんな感心していた。
ある土曜日、綾菜はゴミ拾いをしていた。先週は家の近くの桜ヶ丘町をゴミ拾いしたため、今日は一駅離れた藤川町でゴミ拾いをしていた。
綾菜のお父さんが土曜日の昼間はデイサービスに行っているため、この時間は少し自由な時間があるのだ。公園の周りをゴミ拾いしていると、ベンチで座っている女性がいた。
あれは、さくらだ。
「……さくら?」
綾菜が声を掛けると、さくらは驚いてベンチから立ち上がった。
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