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両親に傷が付く前に、お婆ちゃんがぶっ倒れてしまうに夢も希望も何にも持っておらずただやって来る日々を何となく生きてるだけの私がもういっその事叔母さんを始末してやろうかと何度先端が鋭く尖った刃物に手が伸びそうになった事か。
しかし本当にそんな事してしまったら殺人犯の家族として私の家族全員が世間から白い目で見られるようになってしまう。それこそそんなのもっと嫌だ。どうしたら良い?
あぁ、誰か代わりに…いや、それか上手い事 雷でも叔母さんめがけて一直線に落ちて来てはくれないものだろうか。そうすればただ運が悪かった事故として処理され誰も世間から責められる事はないのになぁ。
「…………私は最低な人間だ」。
それからまたしばらく経ったある日の事。
さつま芋のパイを作ると言う妹に頼まれて雪が降る中コンビニでペースト作りに必要な牛乳を買ったその帰り道、しゃりしゃりと雪を踏みながら歩いていると自宅近くにある小さな公園に誰かが倒れてるのを見かけた。
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