プロローグ

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プロローグ

 白い雫が涙として頬をつたった。親愛なるメンバーと手を握り合い、目の前に広がる光景を、この目に焼き付けた。  嬉しい涙?悲しい涙?どっちだろう?  −−その答えは“うれし泣き”。  ポタっと落ちて、水玉模様を作った。それが次第に広がり、降り注ぐライトを反射した。そして、まるで宝石のように輝き始めた時、胸もとの聖なる雫も輝いた。そして、同じく雫が滴るメンバー、親愛なる人と抱き合った。贈られた雫は、ずっと輝いている。  --Dear Drops.  --あの人に捧げる旋律。
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