つるのまちおこし

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 その翌朝、夜通し行われたナオミちゃんの大捜索の結果、彼女が消えた辺りに蓋の外れたマンホールがあり、その穴の底にナオミちゃんが脳震盪で気絶している姿が発見された。  蓋が外れていたのは昨日の大雨によるカンスイの影響、と誰かが言っていた。そして探しているときに先生がうっかり口を滑らしていたのだが、ナオミちゃんはどうやら誰とでもすぐに打ち解ける性格のわたしのことをこっそり妬んでいたらしい。「あの子さぁ『あいつはノーテンキな性格だからモテるのよ。あたしがこわ~いお話をして、お灸をすえてやらないと』って言ってたけど、喧嘩にならなかったの?」と先生は言った。 それ以来、わたしはナオミちゃんのことを「ホラ吹きインケン女」と呼び、男子にまざって積極的に彼女をイジメるようになったとか、ならなかったとか。おしまい。
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