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ハッピーエンド
あれから五年の月日が流れ、ボクとマリアは結ばれた。
純白のウェディングドレスに身を包んだマリアはボクに向かって楽しそうに微笑んだ。
「フフゥン、どう。魔法に掛かった気分は?」
「えェ……?」
「マリア以外の女子に色目を使ったら未来永劫、地獄の業火で焼き尽くすって言ったでしょう」
マリアは相変わらず上から目線でボクに訊いてきた。
「フフゥン、そうだったな。だけど別に魔法に掛からなくたって、ボクはマリアに首ったけだよ」
「どうかしら。意外とジャスティンはミーハーだからな。可愛らしいアイドルが好きなんでしょう」
「まァでもマリアより可愛らしいアイドルは他にいないからな」
「じゃァやっぱ、魔法が効いているんじゃない?」
「そうかもしれないな。初めてボクがマリアに会った時から、魔法に掛かってたんだろうな」
「ふぅん、そうなの?」
「ああァッ、ひと目惚れっていう魔法にね」
「フフゥン」
ボクはマリアに抱きつかれてキスをされた。
「ひとつだけ教えてあげるわ」
「えェ……?」
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