きっかけは事故チュー

8/9
前へ
/25ページ
次へ
「神田先生、こんにちは」 「うん、こんにちは!何か2人とも前より距離近くなったね!もしかして、付き合ってたり!?」 また付き合ってる疑惑が立った…… もうその話は終わったと思ってたのに…… 「付き合ってないですよ」 「そうなの?」 きっぱり否定すると、驚いたような顔をされた。 「えー、何か意外だなぁ。あ!もしかして、佐川君の片想いとか!?」 「はい……?」 何で、そうなる……? 佐川君が片想いしてるのは私ではなく、神田先生なんですけど…… 「沙、神田先生……!」 「ふふっ、佐川君のそういう顔初めて見ちゃった!青春っていいなぁ」 しみじみと呟かれた。 何が何だか分からない…… でも、佐川君が沙綾って言いそうになったの珍しい気がする。 「あ、2人の邪魔しちゃってごめんね!先生はもう消えるから!じゃあね!」 神田先生は嵐のように去っていった。 「佐川君って神田先生のことまだ好き?」 「違うよ。もう吹っ切ってるから」
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加