20人が本棚に入れています
本棚に追加
「うんうん、やっぱり真澄君に沙綾って呼ばれるの好きだなぁ……」
「そういうこと言うのやめた方がいいと思うよ。勘違いされるから」
「ほんとのことだよ!真澄君は私の弟みたいなものだから!」
「……どっちかと言ったら、俺の方が兄じゃないかな。沙綾は子供っぽいし」
親しそうに見えた。
っていうか、親しくないと神田先生が弟みたいなんて言うわけないか。
私はずっと盗み聞きしていた。
「ひっどーい!真一君、には今は言いつけられないかな」
「兄さんと何かあったの?」
「えっと、今ちょっと喧嘩してて……私も酷いこと言っちゃったんだ」
次はしんみりとした雰囲気になった。
「そっか。でも、大丈夫だよ。すぐ仲直りできるだろうから。今までみたいに」
「ありがとう、真澄君!ちょっと元気出た!持つべき物は幼馴染みだよね!」
「兄さんと沙綾はお似合いだからね。俺も早く仲直りしてほしいんだよ……大切な幼馴染みとして」
最初のコメントを投稿しよう!