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翌朝。 学校に着くと、何やら騒がしい。 妙に視線を感じる。 何で今日はこんなに視線を感じるの……?    居心地悪く思いながら、教室に着いて教室の中に入った。  途端に一斉に私に突き刺さる視線。 ほんとに何なの……? 「浅野さん!」 そう思っていると、1人の女の子が近づいてきた。 鬼気迫るような、そんな顔。 「な、何……?」 私は思わず少し後退る。 「真澄君と付き合ってるの!?」 「は……?」 急に意味の分からないことを言われた。 何で佐川君と付き合ってることに……? 「付き合ってないけど……」 「嘘っ、なら何で浅野さんと真澄君一緒に帰ってたの?」  あー、なるほど…… あれ、見られてたんだ。 でも、ただ一緒に帰ってただけで付き合ってるって…… 「まぁ、それは成り行きで……とりあえず、ほんとに付き合ってないから。安心してよ」  きっぱり否定したのに、いまいち信用していないみたいだった。 佐川君の言うことなら、信じるよね……
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