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人気者の秘密
私は浅野愛羽。
私のクラスには1人だけイケメンと騒がられてる人がいる。
「真澄君ー、今日暇?」
「ちょっと、抜け駆けしないでよ!真澄君、こんな女のことは気にしないで、私と一緒に遊ばない?」
「そっちこそ抜け駆け禁止!」
それは佐川真澄君。
イケメンというより美青年というべきかもしれない。
佐川君は同じ人間とは思えない美しい顔をしていた。
加えて物腰柔らかで、謙虚なところもあり。
いつも優しく綺麗な笑顔を浮かべている印象がある佐川君。
そんな佐川君に私を除いたクラスの女の子全員が夢中。
「ごめんね、今日は用事があるんだ」
女の子から囲まれている佐川君はそう言って断っていた。
「断り方もスマート!好き!」
「ほんっとかっこいいよね!」
「他の男子とは大違い!」
普通だったら男の子に妬まれそうなのに、佐川君はそんなことない。
そんな完璧に思える佐川君が私には苦手だった。
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