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「私が弦月さんに会ったのは10年前だと思うけれど、私は現在から10年前にタイムスリップしたんですよ!
弦月さんも噂は聞いているかもしれないけれど、現代ではタイムスリップする技術が確立されているんですよ!」
柊華さんの説明は僕には難しかったけれど、ニュースやインターネットでタイムスリップのことは耳にしたことがある。
「なぜタイムスリップする場所を身延町にしたのですか?」
僕が疑問を口にすると柊華さんが、
「身延町は私が産まれた場所で、幼少の頃に過ごした場所でもあるんですよ!
だからタイムスリップする場所に私が生まれ育った身延町を選びました。」
と教えてくれた。
「でも何故あの時、僕と10年後に会うと言ったのですか?」
僕が率直に質問すると柊華さんが、
「弦月さんは心の綺麗な優しい人だと思ったからですよ!
10年後の弦月さんを見てみたかったのです。」
と素直に正直な気持ちを話してくれた。
「弦月さん、よろしければ友達になってくれませんか?」
僕には柊華さんの言葉が嬉しくて、
「はい、僕で良ければ…」
と返事をした。
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