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「3、2、1、はいっ!!」
俺がそう大きな声を出して箱を開けると中にいたバニーガールはきれいさっぱり消えていた。その見事な手品に会場中がどっと沸く。
観客席から父と母も嬉しそうに手を叩いてくれた。
人を消す手品をするのは子供の頃に初めて見てからの夢だった。手先が不器用で諦めていた時期もあったけれど…努力って報われるもんなんだなぁ。
消したバニーガールも移動させた先でこっそり手を振ってくれている。俺は満面の笑みで観客たちにお辞儀をした。
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