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あれは今から4年近く前のこと。
私が小学6年生の3学期の時の話だ。
私――遠藤 美佐緒は、埼玉県にあるこの小さな町、増伏町に家族で引っ越して来た。
理由は、私が受けた『いじめ』だ。
実は、1ヶ月前まで東京に住んでいた私。
だが、そこで酷いいじめに遭い、心配した両親がこの学校に転校させてくれたのだ。
小さな田舎町の為、町に1つしかない――木造の古い小学校。
しかし、先生方はとても親切で、
(ここでなら、私もやり直せるかも……!)
私は思わず、そんな淡い期待を抱く。
しかし、登校初日――無残にもその期待は砕け散る事になった。
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