雪の思い、で

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男は猫の話を聞き入った 世の中にはまるで信じられない事もあるものだと度肝を抜かされた気分であった。 「猫の話はどうでしたか」 「浅慮であった、自分という生き物は、いや、人間という生き物は我が目でしか見たものしか信じることができないという浅はかな者なのだなと思い知らされた」 「雪のない世界、もしあったとしたらわたしも行ってみたいものです」 猫はそういって立ち去っていった 「まさか、騙されたのか!!」 雪のない世界、一年中雪が振り続ける世界 実はあなたの近くにあるのかもしれません。 男はこの後の人生をどう生きていったのか、それは誰もわからぬことです。 おしまい
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