プロローグ

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「バカ野郎〜! なんだったんだよ〜!  いつも何でも自分で勝手に決めて、私ってなんだったのよ〜! バカ〜〜〜〜!」 昭和の青春映画のように、海に叫んでみた。 「あ〜スッキリした!」 「海、良いでしょう?」 「うん、なるほどね〜叫んだらスッキリするわ」 なんとなく昔の人がやっていた理由が分かったような気がした。 私、西岡(にしおか) 茉子(まこ) 28歳独身 ジュエリーブランドの店頭で販売員をしている。 いつかは、自分がデザインしたジュエリーを作って売りたいという夢を持っている。 「ストレス溜めるぐらいなら、叫んじゃった方が良いよね」 私の失恋旅行に同行してくれたのは、高校からの親友瑞希(みずき) 彼女は、早々に結婚をした専業主婦 子どもが居ないので、いつも私の為に時間を取ってくれる優しい友達だ。
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