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「それで?」
「気づいたら朝で……」
私は、怒りにまかせて、
「蘭さんと、寝たの?」と聞いてしまっていた。
「ううん、それは無いと思う。俺酔ってたから眠ってただけだと思う」
と曖昧な答えだったから、
「覚えてないのなら、分からないよね?
そんな曖昧なことを聞いてるんじゃないの!
ベッドで目覚めたの? 服は着てたの? 隣りで蘭さんは、裸で寝てたのかって聞いてるの!」
と怒り狂っている自分が居た。
「茉子、ごめん」
「ごめんじゃないの! どうなの? ちゃんと答えてよ!」
「2人共……下着は付けてた」とボソっと言った。
私は、
「ウウッ、オェッ」と吐き気がして、トイレに走った。
修斗は、トイレまで追って来たようで、
「茉子、大丈夫?」と言っている。
「来ないで!」と、ムカついたのと、恥ずかしいのと、情け無いのとで、感情がぐちゃぐちゃになって涙が溢れた。
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